存在する最も古い畳は奈良時代の畳です。
「御床畳」(ゴショウノタタミ)という 木でできた台の上に置かれたものが、奈良東大寺の正倉院に保管されています。現在ある畳とは違い、、真薦(マコモ)を編んだござのようなものを5、6枚重ねて畳床とし、イグサの菰(コモ)で覆って錦の縁がつけられていました。これを2台並べ、眠るときのベッドのように使用していました。当時の畳は、現在のように敷き詰めて使用するのではなく、寝具として使われていたということになります。
「古事記」にも畳の話は登場しますが、現在のござのようなものであったろうと推測できます。794年から1179年には畳があったようですが、それ以前はこのようにござのような扱いだったようです。
(写真は正倉院に収められている御床畳の残欠)