那覇市
実は、琉球畳ではありません。目立たない同じ色のヘリがついた畳です。
2色の琉球畳は、交互に敷くと新感覚の和室が生まれます。
リノベーションして白で統一された部屋に深みのある 藍色の畳を組み合わせたい!! でも できるだけ価格は安くしたい。
琉球畳の問題点を解決しつつ、格好良さはそのままに、施主さんと職人で考え出したアイデアが満載の施工現場になりました。
今回の設計図です。(下に描いた図面と比べるとヘリが一直線です)
まず、琉球畳はヘリを使わず 幅の広いゴザを手作業で折り曲げて畳を包み込んで縫うため、材料費・作業工賃ともにどうしても高くなってしまいます。
さらに、ゴザはひっくりかえして表と裏、2回使うことができるのですが、琉球畳ではゴザ自体を曲げてあり反対方向に曲げられず、1回しか使えません。
ヘリ付きにすることで価格を抑え、メンテナンス時に裏面も使えるようにする。ヘリを目立たせず琉球畳のテイストは取り入れる。
琉球畳の敷き方は畳を縦、横、縦、横と配置するのが普通ですが、ヘリのある畳で縦、横と敷いていくと(下の図面)、部屋中をヘリで区切ってしまい、引っかかったり、掃除もしにくくなってしまいます。
畳の目をすべて縦方向にし、ヘリを一直線に通す(上の図面)。
すっきりとし、畳の目に沿って掃除もしやすく、裏返しできるためメンテナンス費も抑えられる。かつ、琉球畳のもつおしゃれな部屋をかなえる。
施主さんと職人が話し合い、何度も図面を書き直しながらこだわりを実現できるように 職人も経験と技をもとに提案したお部屋です。できあがった時に満足していただけて喜んでくださったこと、一緒に笑顔になれた現場です。